2015年6月5日金曜日

新刊『世界で一番美しい海のいきもの図鑑』

2回目の登場、エディターのHです。今回は私が編集を担当した新刊をご紹介します。

まずは表紙!



前回の投稿で「世界で一番美しいシリーズ」について簡単な説明をしましたが、この新刊がそのシリーズの最新刊になります。といっても、前回も申し上げたとおり、あまり厳密なシリーズではないんですね。判型もバラバラで、今回の新刊はA4判。しかも横型です。

なぜこのスタイルにしたのかは、魚って基本的にラグビーボールみたいに横に長い。なので、その姿が一番きれいに見えるように横型にしました。しかもA4サイズを横に開くと、超ワイドな視界になってまるで海の中にいるみたい…という効果も狙いました。

先に形の話から入ってしまいましたが、タイトルにあるように主役は「海のいきもの」です。魚はもちろん、エビやカニ、クラゲやイルカ、イソギンチャクや海藻も載っています。掲載写真は375点。全232ページの中にいろんな命がぎゅっと詰まったビジュアルブックです。

写真と文章は、すべてベテラン水中カメラマンの吉野雄輔氏の手によるものです。ダイビング歴40年以上、世界80カ国以上の海に潜ってきた、その道では知らない人のいない大師匠です。大師匠にもなると、ざぶんと海に潜っていろんな魚が周囲にいたとしても、まだ撮ったことがないものがどれかすぐにわかるそうです。

文章ばっかりの説明では面白くないですね。ここで少し、中に載っている生き物をお見せしたいと思います。

まずはこちら。


名前はリーフィーシードラゴン。手足が海藻みたいになっていて、海藻の森で隠れて暮らしています。タツノオトシゴっぽいですが、全長30センチと意外な大きさ!



なんだこれは? カニに見えますが、名前はサクラコシオリエビ。色もすごいですが、まるでブラシのような毛もすごい。これで横幅1センチなのもすごいです。



これも不思議なかたち。まるで精緻なガラス細工のようです。体長5ミリのホシムシの幼生。かすかな虹色の輝きが、存在のはかなさを際立たせます。大人になった姿を知りたい方は「ホシムシ 画像」で検索してみてください(えーと、閲覧注意です)


ヘンなものばかりご紹介しましたが、ほかにもふつうの魚やあんなのやこんなのが載っていますので、気になった方はぜひ創元社のウェブサイトへお越しください。

『世界で一番美しい海のいきもの図鑑』

第一章の立ち読みができるほか、めくった感じのわかる動画も公開しています。6月3日刊行なので、ちょうど出来たてが書店に並び始めたところです。ご愛顧よろしくお願いします!


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